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パソコン内データのお話

 投稿日:2021年8月26日  投稿者:査定員 - 岡田

パソコン内データの取り扱い

パソコンを買取り時に出す際に気になるのがハードディスク(以下HDD)内に保存している個人データではないでしょうか?
実際にHDD内のデータはどうするのですか?というご質問も多数いただきますし、データが嫌なので買取りに出さないとういう方もおられるかと思います。

今回は少しHDDデータ消去についてのお話しをしたいと思います。

■業者によるデータ消去は危険!?

我々のようなパソコン買取り業者は、もちろん「データは消去するので安全です」と謳っておりますし、実際に残存データにはとても気を使っています。消去するという言葉の裏には業者は消去作業をする前にはデータを閲覧できる状態にあるという事になります。そこは業者との信用取引になると思いますが、芸能人のパソコン内の写真がそういった業者から流失したという事件は誠に遺憾ではございますが発生しているというのも事実です。
流出しないにしても自分が使っているデスクトップの画像やマイドキュメントを業者に見られていると考えると気持ちの良いものではありませんね。パソコン売りたい.netではそういうリスクを考えてやはり買取りに出す前にお客様のほうで完全にデータを削除してから引き渡していただくことをお勧めしています。

■最も良い方法は?

最も良い方法は、
①リカバリディスクを媒体(DVDやUSBメモリ)に作成する。
②リカバリディスクが正しく作成されているか確認のため一度リカバリする。
③消去ソフトを用いてHDD内を完全消去(物理フォーマット)する。
①~③までしてから業者に引き渡す方法でございます。こちらの方法でデータを復元されるもしくは閲覧されるリスクはほぼ無くなり買取り価格も最大となります。
少なくとも②までやっているとデータを閲覧されることは防げるかと思います。

■リカバリ領域には注意

物理フォーマットのご説明は後述しますが、消去するときに気をつけないといけないのはリカバリディスクでございます。
パソコンはリカバリディスクの有無によって買取り価格が大きく変わります。Windows8®のパソコンを例にあげますとリカバリディスク有りでしたら買取り価格5万円のものがリカバリディスク無しになると買取り価格が3万円ほどに下がってしまう場合もございます。
最近の機種はリカバリディスクがリカバリ領域としてHDD内にあるために消去ソフトなどを使用して先にデータを消去するとリカバリ領域ごと削除されてしまうことがございます。実際にリカバリディスクあり(リカバリ領域)でご依頼してこられて到着してから確認するとリカバリ領域ごと消去ソフトで削除されてしまっていて残念ながらリカバリディスク無しでの取り扱いとなり減額となってしまったケースもございます。

■消去ソフトを無料配布

パソコン売りたい.netではお客様が事前にHDDのデータを消去していただけるようにご希望の方へは無料で消去ソフトを配布しております。こちらを利用してご集荷までにお客様のほうで事前に消去していただいております。お送りするソフト名は「Darik's Boot and Nuke (DBAN)」というソフトを弊社側で改良したものでございます。「Darik's Boot and Nuke (DBAN)」は消去アルゴリズムとして米国国防総省準拠アルゴリズム(DoD 5220.22-M)を用いて物理フォーマットを行います。

■物理フォーマットで99.9%は防げます。

消去ソフトが行う物理フォーマットとはハードディスクの実データ部分にランダム変数(0,1のような数字)を書き込んで消去する方法で業者でもほぼ復元不可能でございます。
※物理フォーマットのデータを復元するためには数百万円する機材が必要なためそのような機器をもっている業者はいないということで99.9%(ほぼ)と表現しています。
こちらのソフトを事前に使用していただけばデータの流出や業者によるデータの閲覧に危惧することなく安心して買取りにお出ししていただけます。

■Windows標準のフォーマットではデータは消えてない!

話しは少し変わりますがお客様によってはWindows標準のフォーマットだけをして送られてこられる方がおられます。ご注意していただきたいのがWindows標準のフォーマットでは実データは消去されていないということです。Windows標準のフォーマットというのは論理フォーマットと言って管理情報が消えて目的のデータを探せない(目次のない)状態になっているだけで実際のデータは残っています。よってその状態だと業者は比較的簡単にデータの復元が可能です。(もちろんやりませんが)。やはり消去ソフトを使ってきっちりと物理フォーマットしておくことが大切です。

■残存データがあるまま送る場合も・・

お客様のほうで事前にデータ消去していただくのが最適と申してきましたが仕方なくデータが残存した状態で送られるケースもございます。
・リカバリディスクの作成方法がわからない。
・お配りする消去ソフトがエラーになって動かない。
・本体が故障している。
・消去が面倒。
などの場合は残存データがある状態でご送付いただいております。
この場合でもデータの閲覧を防ぐためリカバリ領域からで結構なのでリカバリ作業だけはしておくことをお勧めします。(本体が故障している場合は無理ですが。)

■弊社到着後のデータの取り扱い

お品物が弊社へ届いた後のデータの取り扱いですが残存データの有無ではなくご査定時のリカバリディスクの有無の申告によって対応が異なります。
①リカバリディスクあり(媒体)
リカバリディスクを媒体(DVD・USBメモリ)に作成いただいている場合はお品物が届いた状態でHDD内の残存データの有無にかかわらずそのディスクを使用してリカバリを行います。この時お客様のデータを閲覧することはございません。ただし添付されているリカバリディスクが壊れている場合は一度コンピュータを起動してリカバリディスクの再作成を行う場合がございます。このときに消去ソフトを使用してリカバリ領域も削除されている場合はリカバリディスクなしでの取り扱いとなってしまいますのでリカバリディスク作成時には必ず正確にできているかどうか確認が必要です。
リカバリした後はお品物を検品してHDDの物理フォーマットという流れになります。
②リカバリディスクあり(HDD内リカバリ領域)
届いた状態で一度コンピュータを起動してリカバリディスクの作成を行います。この時お客様のデータを閲覧することはしませんができる環境下にはあるという事になります。その後、先ほど作成したリカバリディスクを用いて速やかにリカバリを行います。このとき消去ソフトを使用してリカバリ領域も削除されている場合はリカバリディスクなしでの取り扱いとなってしまいます。
こちらもリカバリした後はお品物を検品してHDDの物理フォーマットという流れになります。
③リカバリディスクなし
残存データの有無に関わらずこちらで用意したOSでクリーンインストール致します。この時お客様のデータを閲覧することはございません。
OSインストール後はお品物を検品してHDDの物理フォーマットという流れになります。

■検品終了後の弊社での物理フォーマット作業

お品物の検品が終わりましたら最終的にはこちらで消去ソフトを使って物理フォーマットの作業を行います。こちらの作業はお客様側でのデータ消去の有無にかかわらず必ず実施します。なおここまでの作業は買取り成立以前に行いますので検品が完了し最終査定額ご提示後に買取りをキャンセルされる場合でもHDD内のデータは物理フォーマットされている状態でのご返却ということになります。
使用するソフトはお客様にお送りするソフトと同じ「Darik's Boot and Nuke (DBAN)」を弊社用に改良したものでございます。お客様にお配りするものより消去アルゴリズムおよび繰り返し回数などを複雑に設定しております。

■故障しているコンピュータのデータは?

本体が故障してデータ消去ができずに送られてきたパソコンはまず検品時に故障個所の特定を行います。HDDが故障している場合は買取り成立後にHDDを取り出して物理破壊(穴あけ)を行って廃棄します。他の部分が故障しておりHDDが正常な場合はHDDを取り出して消去ソフトを使って物理フォーマットを行います。

■廃棄証明発行サービスもございます。

上記までの作業は共通で行っておりますが、有料オプションとしまして
1.HDD取り外し・ご返却サービス
・データ物理フォーマット後HDDを取り外してお客様にお返しするサービス
2.HDD廃棄証明発行サービス
・物理破壊(HDDに穴をあけて)をして廃棄証明を発行するサービス
の2種類ご用意しております。こちらのサービスをご利用いただきますとHDDが他人の手に渡ることがありませんので100%に限りなく近く安全という事になります。

日東造機社製「CrushBox」
HDDに穴が4か所
物理破壊後のHDD内部

ご注意いただきたいのはどちらのサービスもサービス料以外にHDDの費用分が査定額からマイナスとなります。
(例)買取り査定額3万円 HDD容量 1TのパソコンでHDD廃棄証明発行サービスをご利用いただいた場合
サービス料1,620円+1TのHDD料金(約6,480円※) = 8,100円(税込) ※2014年10月現在
ご査定額30,000円 - 減額8,100円 = 21,900円(最終査定額)
ハードディスクの減額値につきましては時価で変動いたしますので事前にお問い合わせください。
もしくはかんたん査定依頼時に廃棄証明サービスを利用する旨をお伝え頂きましたら事前にHDDなしでのご査定額をご提示いたします。

■最後に

やはり皆様気になりますハードディスク内の保存データ。売却しても情報が漏えいしてしまったりデータを閲覧されているかもしれないという後味の悪い思いをしては本末転倒でございます。しかし正しい手順でデータを消去してから業者に引き渡せばパソコン買取りはお手持ちの不要な情報機器を賢くお金に変えることができ大変有益です。正しく買取りに出していただきお客様皆様に喜んでいただけますこと査定員一同望んでおります。
今回のハードディスクのデータ消去についてのお話しは以上となりますがパソコン内データの取り扱いおよびデータ消去についてご不明な点がございましたら査定員までお気軽にお問い合わせください。


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